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【初心者向け】中医学の基礎理論を学ぶその1

中医学には、独自の理論体系があり、中医学を理解する上での土台となる理論を学んでいきます。

本記事のスペック

初心者向け 5.0
重要性 5.0
難易度 3.5

 

基礎理論の内容

  1. 陰陽五行
  2. 蔵象
  3. 気血津液
  4. 経絡
  5. 病因と発病原理
  6. 病機
  7. 防治の原則

 

本記事を読むとわかること

  • 陰陽五行論とはなにか

陰陽論

陰陽論は、古代哲学における対(二元論)の概念。自然界において互いに関連する事象をセットとして捉えます。

相手がいて、己が成り立ち、互いに依存、補間、対となる と考えます。

 

陰陽論の例

事象
気候
方向上・外・左下・内・右
動と静

自然界や人体を「陰陽」で捉えて読み解いていく。上記以外にも数多の例があります。

 

 

陰陽の関係性のパターンとその意味

  1. 対立
  2. 互根(互根互用)
  3. 消長
  4. 転化

陰陽論では、上記4つの基本的な関係性があり、常に流動的に変化を繰り返しています。

1、陰陽対立

天地、上下、左右、静と動、明暗など

 

対立の関係は、相対的なもの。

対象比較の相手がいて成り立つ。

同一個体や同一範囲の中で比較をします。(絶対的なものではありません)

 

2、陰陽互根(ごこん)

陰陽の双方が「対立・依存」の関係にあるということ。根は互いにある=互根(ごこん)

つまり、他方が相手を離れて存在することはできないという考え方です。

 

明暗、上下など

 

人体に応用するとすれば、

「物質と物質」「物質と機能」「機能と機能」はすべて互いに依存関係があり、

陰陽が制約・消長・統一されて平衡が得られる。これを「陰平陽秘(いんぺいようひ)」といいます。

これらの関係が乱れた場合、人は恒常性が失われ、甚だしい場合は死に至ります。

 

3、陰陽消長(しょうちょう)

消長とは、対立、制約、互根互用の関係が絶えず変化していて、陰陽平衡を保ちながら、多くなったり少なくなることを指します。

「常に絶対」というものではなく、絶えず平衡を保ちながら、相対的に変化します。【量的な変化】

 

夜明けとともに日が昇り、夕方には陽が沈み、やがて夜となる。

目の大きさの判断において、同一個体内で比較する。同じサイズであれば、平衡と捉える。

 

4、陰陽転化

対立する陰陽が、一定条件のもとで、反対の性質に変わることをいいます(転化)。

陰→陽、陽→陰 へ転化します。【質的な変化】

転化するには、「重なり」や「極まり」の過程があり、

もともと、陰陽が互いのよりどころ(互根)になっているために、常に対立する相手に転化する要素を秘めていると言えます。

「消長」という「量的な変化」が極まると「質的変化」である「転化」が起きます。

「消長」の結果が「転化」でもあるといえるでしょう。

 

・昼夜の入れ替わり

{「重なり」から転化する→重陰必陽(ちょういんひつよう)、重陽必陰(ちょうようひついん)}

 

・疾病の変化

「極まり」から転化→「寒極生熱」「熱極生寒」

 

陰陽論を人体への応用する

人体内部に陰陽論の対立・統一を当てはめて考えると、以下のような分類をしていくこととなります。

範囲
臓腑五臓六腑
五臓の陰陽①肝・脾・腎心・肺
五臓の陰陽②心陰・腎陰心陽・腎陽
身体下肢・体内・腹・四肢の内側上肢・体表・背・四肢の外側
機能と物質物質(臓腑経絡、気血津液など)機能(生理的な働き)

発病=陰陽の失調と考える

陰陽論では、陰陽のバランスが崩れ、正常な状態から逸脱する(失調する)と、疾病が生じると考えていきます。

乱れの要因には、「正気VS邪気」という戦いのプロセスが関与しています。

 

・正気=疾病に対する抵抗力・治癒力

・邪気=病気を発生させる悪い要因

 

この「正気VS邪気」の戦いを陰陽で捉え、それらの相互の関係を紐解いていくことで発病するメカニズムを捉えていくわけです。

 

陰陽論で発病を捉えるパターンは次のとおりです。

  • 陰陽偏盛(陰陽偏勝)
  • 陰陽偏衰(正気不足)
  • 陰陽互損
  • 陰陽転化

 

陰陽偏盛(陰陽偏勝)

陰陽のいずれかが、偏り盛んになりすぎると、相手に悪影響を与えるという考え方です。

素問・陰陽応象大論

陰勝則陽病、陽勝則陰病、陽勝則熱、陰勝則寒

陰が勝てば、陽を病む。陽が勝てば、陰が病む。

陽が勝てば、熱し、陰が勝てば寒す。

とあります。

 

陰陽偏衰(正気不足)

素問・調経論

陽虚則外寒、陰虚則内熱

陽気が不足→虚寒(症状:畏寒、四肢が冷たい、脈は細弱)

陰気が不足→虚熱(症状:午後潮熱、寝汗盗汗、口渇、脈は細数)

となり、症状がでてきます。

 

陰陽互損

体内の正気をみて、陰液と陽気の関係を紐解いていきます。

一方が、消耗して棄損すると、相手も同様に不足するということです。

同時におこれば、陰陽互損という字面そのままです。

 

・陰が消耗し損失する→陽気に及び不足→陽虚【陰損及陽】

(症状:普段から寝汗、遺精、午後潮熱→やがて自汗、畏寒、大便溏泄)

 

・陽気が不足→陰精が不足→陰虚【陽損及陰】

(症状:平素から大便溏泄、小便清長で頻尿、腰膝が冷たい→やがて煩燥、小便黄色短小)

 

・【陰損及陽】または【陽損及陰】→陰陽両虚【陰陽互損】

(症状:畏寒、寝汗、煩燥などなど)

 

 

陰陽転化

陰陽の失調から一定条件を経ると、逆の性質へ変化する現象のことです。

・寒極生熱(重陰必陽)=寒が極まると、熱を生じる。

★メカニズム:寒盛ん→寒極まる→陽気が外へ浮く→火熱が生じる)

(症状:最初は四肢厥冷→急に顔が赤くなる、上半身に汗をかく)

 

・熱極生寒(重陽必陰)=熱が極まると、寒を生じる。

★メカニズム:高熱で熱盛ん→熱が極まる→急に四肢が冷たくなる。

(症状:高熱、煩燥→いきなり四肢冷たい)

 

 

まとめ

複雑な病症上の変化を陰陽論で捉えて考察していくと、こういったパターンに分けることができるというわけです。

ちょっと耳慣れない言葉や表現もあり戸惑うと思いますが、できるだけわかりやすく表現したつもりです。

次回は治療についてはどうなのかをみていきましょう。

 

 

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